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COLUMN

感情のむくみとり

先日のお仕事で初めて、「重い病を患った母親役」を演じさせていただきました。

丸4日間、その女性の人生の様々なシーンを撮りました。中には心がきゅーっと締め付けられるようなる辛いシーンもあり、撮影後は疲れからか、頭痛や胃痛が続き、本調子でない数日間を過ごしていました。

そんな中、とあることをきっかけにぶわーっと深夜一人で大泣きし(笑)、それまであった痛みが自然と無くなり、調子が善くなったという体験をしました。

人間というものは、負の感情でも、「吐き出す事=自然治癒」になるものだと確信した瞬間でした。

負も正もあるのが感情であって、最終バランスをとってセンターに戻ればいいだけのことなんだ、と。

女性は大方「吐き出し名人」ですよね!友達に母親にと共感してくれる人が周りに多く、話す事でスッキリ!できる生き物です。

一方、男性は感情を出すことが女性に比べ苦手です。

特に仕事の能力/意識が高い男性であればあるほど「感情に振り回されることの無意味さ」を実感しています。

本当は、

振り回されること=無意味

なのに、いつしか

感情を出す事=無意味

にすり替わってしまい、さもロボットのようになっている方も見受けられます。

孔子の説く「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉があります。

意味:何事も程ほどが肝心で、やり過ぎることはやり足りないことと同じように良いこととは言えない。良いと言われることでも、やり過ぎは害になるということ。

感情に振り回されないように、感情のコントロールをし過ぎてしまうと、

・相手に感情が伝わりにくく、コミュニケーションが円滑に取れない

・ストレスで体にガタがくる

このような事が起こる可能性が出てきます。

吐き出す相手、シチュエーションをしっかり見極め、やり過ぎなければ

愚痴でも弱音でも吐いていいのです。

それを受け止めてくれる人が必ずいると思います。

体のむくみがあるように、感情にもむくみがあるので、定期的にそれを出す事は、健やかでいるためにむしろ必要なことなのですよね。

そんな頑張り屋さんの鎧をふっとはずしてあげて、

「ここでは吐いてもいいんだ。ふぅ〜よし、また明日から頑張ろう!」

と、良い気持ちにさせてあげられる人物で在りたいな。

と思うものです☆

Mai

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